会員のみなさま・ブーログ読者の皆様へ
オイスカ・ミャンマー開発団の藤井から支援活動の報告が届きましたので、共有したいと思います。
各センターに於けるサイクロン支援の為の募金活動やその他の支援活動、本当にありがとうございます。
我々は、皆様の善意を被災者に届ける為に、現在懸命に緊急支援活動を行なっています(詳しくは本部のHPをご覧下さい)。
今回のサイクロンの被害状況に関してはそちらでも報道されている通りですが
被災現場はまだまだ緊急支援を必要としている地域が残されており、国連の発表では250万人の被災者の内、特に50万人はまだ緊急支援の段階にあり、残りの人達にも継続して支援が必要だと発表しています。
今回のサイクロン被害は、海に面したデルタ地帯に広範囲に被害を及ぼしており、また、元々道路等のインフラが未整備な場所の為(船でしか行けないような場所)、支援物資の配給が行き届いていない地域がまだ多く残されています。
我々オイスカも、それらの支援の行き届きにくい地域を対象に現在活動を行っていますが、支援の更なる必要性を他の被災現場及び地元の関係者からも報告を受けています。
今後も、これらの地域を対象に、我々の出来る範囲での支援を継続していく予定です。
今回のサイクロン支援では、国連、INGO等の国際支援機関の大半が、様々な障害により中々自由には活動が出来ない状態が災害直後より続いてきました。
ただ、人道的な見地からみれば、支援を必要としている地域には一刻も早い支援を送らなければ二次災害が起こるだろうと国連等が警告しています。
今回の被災地の大半が穀倉地帯であり、被災者は貧しい農民です。
この地域は、ミャンマーの穀物倉庫と称される場所であり、この地帯の農業が壊滅した現在の状況がいち早く復興されないと、この問題はミャンマー全土、更には海外にも影響が及ぶとも指摘されています。
農業復興の支援活動に関しては、現在支援の可能性を調査及び調整しているところです。
今回のオイスカの災害支援活動は、オイスカのOB始め多くのミャンマー人及びミャンマー在住の日本人の方々にも支援して頂きながら進めています。
今回の災害に対しては、ミャンマーに住んでいる全ての人々が、被災者の事を心配し、何かをしなければという使命感ともいえる気持ちで、我々の活動も手伝ってくれています。日々、何からの形で支援を申し出てくれるそれら多くの方々の気持ち、そして実際にボランティアに来てくれる人達の真摯な姿勢には本当に頭が下がります。
最後になりますが、あらためて今回のサイクロン被害に対する国内での皆さまの支援活動に対して感謝いたします。
今回の支援活動中に、ある地域の被災者代表から「あなた達の国の支援者の皆さんに伝えてほしい、本当に心からありがとう。我々は絶対に今回の支援の事を忘れない。今は我々が困っているが、今度あなた達の国の人達が困る事があれば、必ず何かの支援を我々が出来るようにこれから頑張っていきたい」
と言われた事がありました。
この言葉は、我々開発団だけではなく、支援してくださる国内の皆さまがあっての言葉だと思います。
今後も、我々オイスカミャンマーではサイクロン被害の支援活動を継続していきますので引き続き、ご支援ご協力お願いします。
オイスカミャンマー
藤井 啓介