人を育てる

中部こすぎ

2008年12月03日 17:32

私がなーんにも知らない状態でオイスカの門をくぐった頃。
当時相部屋だった豊田さんからいろいろ教えてもらったことがあるんです。
毎晩飲んでましたね。
今は丸くなりましたが、当時は怖い存在でした。
日が沈んだ頃、国旗掲揚台に腰掛けて研修生と話しこんでたとき
事務所から怒号が飛んできて震えあがったことがあります。

さて、そんな豊田先生の研修生に対する心構えとは・・・。

「研修生に負けない」姿をみせること


でした。
これが豊田先生の研修生に対して一貫した姿勢でした。

研修生よりも早く畑へ行く。
研修生は休日でも、畑で作業する。
研修生よりも早く点呼へ出る。

彼が研修生に遅れをとることはなく、いつも待ち構える状態なんですね。

技術以前に気持ちで「負けない」と自分の心に誓うんですね。
その姿を研修生に見せ続けることで研修生自身の心に変化が現れる。
それで厳しいだけでなく、研修生への想いがあふれているんです。

これを目の前で見せつけられるので、私はこの人は本当の「指導者」だなと思いました。
私は彼を尊敬していて大好きなんですが、そういう彼の研修生への思いが
後継者にも連綿と受け継がれていく先に「オイスカの文化」とも呼べる揺るがない
研修のスタイルが完成されると思うんです。







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