「幸せ」雑感

中部こすぎ

2010年05月30日 17:50

ある男が神様と契約をした。
「ありったけのお金を手に入れたい」

神様は男の希望をかなえるために
ひとつ条件をだしました。

「お金はいくら使っても尽きない程与えよう。
 その代わり、自分ひとりだけにそれを使うように」

男は喜んだ。
当たり前。
自分のために使うのは当たり前。

その日から男にとって、自分が望んだ生活を手に入れた。

映画は見放題!
だけど、ひとり。

豪華な食事は食べ放題!
だけど、ひとり。

車も新車で乗り放題!
だけど、ひとり。

レストランで毎晩豪華なディナーで食べ放題!
だけど、ひとり。

海外旅行も行き放題!
だけど、ひとり。

大好きな温泉も入り放題!
だけど、ひとり。

使っても使っても、使い切れないお金がある。
だけど、ひとり。

さて、この男はこの世に生まれた「幸せ」を手にいれたのだろうか・・・


「幸せ」とは・・・

どんな映画をみるかではなく、誰と映画を観るのか。
どこへ旅行に行くのかではなく、誰と旅行へ行くのか。
どんな料理を食べるのかではなく、誰と一緒に食べるのか。
どんな車に乗るのではなく、だれを乗せて車ででかけるのか。

結局目の前にいる家族、友人、職場の仲間のために
時間やお金を使えることが「幸せ」なんじゃないかな~。

目の前にいる人のために自分は何が出来るんだろう。
目の前にいる人が喜んでくれるために自分は何が出来るんだろう。
そのために「頭」や「手足」を神様があたえてくれたんじゃないかなあ。







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