2009年04月22日
ラバウルからの便り
PNGラバウル沢井団長からの便りが届きました。
読んでくださいまし。
第78便 新カリキュラム
この便りは国内組織を担当した経験上、海外現場の状況を、一般業務的なことだけではなく、日常生活で日本とは違い滑稽と思えることも伝え、オイスカや海外現場を知らない人たちへの話の種になればと思い記しているという思いがある。ゆえにあくまでも私的発信として読んでほしいと願っている。
さて、センターでは2月1日から新年度を迎えた。当初100名の新入生の予定だったが、派遣団体の対応が遅すぎる。派遣費の都合が付かないとか、候補者が絞りきれないとか、様々な理由を付けてなかなか来ない。ずるずると日を延ばすのに私は耐えきれず、最終集合を2月21日と派遣先に伝える。それでも断り切れない団体もあり、最終生徒の来所は3月4日となった。一月の入所時期違いは研修内容習得に差が出てきてしまっている。
WESTAN州からは200名の願書を一度に届け出てきた。選択はオイスカセンターでやってくれ、下手に選ぶと争いの元になるとのこと。やむをえないのでスタッフ達に、願書の内容や添付しているテストをチェックさせ、出身地域をばらつかせる等して20名を選び出し名簿を送り返したが、6名のみの来所となる。
NEW IRELAND州ケビエンから毎年10名を送ってくるので、本年は5名のみと伝えたが、準備不足で3名のみの派遣に留まる。 また同NEW IRELAND州リヒール地区は毎年15名送ってくるので本年は10名のみと伝える。LLG(Local Level Government/村役場)の対応が間に合わず7名となるなど、紆余曲折があった。
Open Bay地域(同じ東ニューブリテン州ガゼル地区にあるが、船でしか行けない地域)では、応募者が20名程いて、学科テストや面接を行い、4名を選び出し派遣してきた。 その他LLGで選抜し地域代表青年として来ている生徒も多数いる。
センターの人気が良いのはありがたいが、収容人員に限度があり、物価が高いこの地域において、人数が増えれば増えるほど赤字となる一方、農村地域の生活環境を向上させるというセンターが持つ使命を考え合わせたとき、授業料を高額に設定することも出来ず、授業料以外の収入源を増やす方策が必要になっていると考えている。
結局新入生は男性58名(うち2名は出欠日数が足らないため留年)、女性19名の計77名となる。それにグラディエーツ(スタッフ助手)(昨年の生徒の中から選抜16、継続採用17)が33名、そしてスタッフが32名。それとAncillary Staff(補助職員)が7名、更にセンターが所有するカカオプランテーションのワーカーが42名。計191名が本年のセンター構成員数となる。
新たに対外的な仕事が増えると予想し昨年よりスタッフは7名増えているが、なかなか仕事実施までには至らない。相手先の対応が遅いのはPNGゆえか、大変やきもきしている。 地域としてはPNG全20州のうち17州から来ているセンターとなっている。
ともあれ、本年度が始まった。一昨年と昨年は、野菜(Vulcan Group)、稲作(Alpha Group)、果樹・樹木(Bravo Group)、畜産(Jova Group)の各授業(仕事)を、月、火、木、金曜日と毎週1日づつ実施していた(水曜日はスポーツか全体作業、土曜日は大掃除)が、気が散漫し覚えが悪いという反省から本年はカリキュラムを変える。1年を5学期に分け、第1学期を8週間(最初の2週間は準備期間で6週授業)、2.3.4学期は各6週間で各グループ授業(仕事)を集中的に学ぶ。5学期は8週間半(各グループを2週間づつ体験し復習まとめ期間。残り数日は卒業式準備日)とする。
各週の水曜日は有効活用日とする。全体作業(稲刈りや草刈り、開墾等)やRural Technology(農村有用技術)、研修生達が楽しみにしているスポーツ(ラグビーやサッカー、バレーボール)を行う。Rural Technologyでは、ブロック作り、井戸掘り、保健衛生と料理、石鹸・Oil作りを各グループに振り分けた。他の技術も習得させたいが費用がかかるのと、知識がないため、上記技術に留まっている。
卒業式は10月14日と定めた。昨年の終盤、資金が不足し資金繰りが苦しかった反省から、昨年より40日早めた。
今のところ順調に新カリキュラムは動いている。
(記4月12日)
読んでくださいまし。
第78便 新カリキュラム
この便りは国内組織を担当した経験上、海外現場の状況を、一般業務的なことだけではなく、日常生活で日本とは違い滑稽と思えることも伝え、オイスカや海外現場を知らない人たちへの話の種になればと思い記しているという思いがある。ゆえにあくまでも私的発信として読んでほしいと願っている。
さて、センターでは2月1日から新年度を迎えた。当初100名の新入生の予定だったが、派遣団体の対応が遅すぎる。派遣費の都合が付かないとか、候補者が絞りきれないとか、様々な理由を付けてなかなか来ない。ずるずると日を延ばすのに私は耐えきれず、最終集合を2月21日と派遣先に伝える。それでも断り切れない団体もあり、最終生徒の来所は3月4日となった。一月の入所時期違いは研修内容習得に差が出てきてしまっている。
WESTAN州からは200名の願書を一度に届け出てきた。選択はオイスカセンターでやってくれ、下手に選ぶと争いの元になるとのこと。やむをえないのでスタッフ達に、願書の内容や添付しているテストをチェックさせ、出身地域をばらつかせる等して20名を選び出し名簿を送り返したが、6名のみの来所となる。
NEW IRELAND州ケビエンから毎年10名を送ってくるので、本年は5名のみと伝えたが、準備不足で3名のみの派遣に留まる。 また同NEW IRELAND州リヒール地区は毎年15名送ってくるので本年は10名のみと伝える。LLG(Local Level Government/村役場)の対応が間に合わず7名となるなど、紆余曲折があった。
Open Bay地域(同じ東ニューブリテン州ガゼル地区にあるが、船でしか行けない地域)では、応募者が20名程いて、学科テストや面接を行い、4名を選び出し派遣してきた。 その他LLGで選抜し地域代表青年として来ている生徒も多数いる。
センターの人気が良いのはありがたいが、収容人員に限度があり、物価が高いこの地域において、人数が増えれば増えるほど赤字となる一方、農村地域の生活環境を向上させるというセンターが持つ使命を考え合わせたとき、授業料を高額に設定することも出来ず、授業料以外の収入源を増やす方策が必要になっていると考えている。
結局新入生は男性58名(うち2名は出欠日数が足らないため留年)、女性19名の計77名となる。それにグラディエーツ(スタッフ助手)(昨年の生徒の中から選抜16、継続採用17)が33名、そしてスタッフが32名。それとAncillary Staff(補助職員)が7名、更にセンターが所有するカカオプランテーションのワーカーが42名。計191名が本年のセンター構成員数となる。
新たに対外的な仕事が増えると予想し昨年よりスタッフは7名増えているが、なかなか仕事実施までには至らない。相手先の対応が遅いのはPNGゆえか、大変やきもきしている。 地域としてはPNG全20州のうち17州から来ているセンターとなっている。
ともあれ、本年度が始まった。一昨年と昨年は、野菜(Vulcan Group)、稲作(Alpha Group)、果樹・樹木(Bravo Group)、畜産(Jova Group)の各授業(仕事)を、月、火、木、金曜日と毎週1日づつ実施していた(水曜日はスポーツか全体作業、土曜日は大掃除)が、気が散漫し覚えが悪いという反省から本年はカリキュラムを変える。1年を5学期に分け、第1学期を8週間(最初の2週間は準備期間で6週授業)、2.3.4学期は各6週間で各グループ授業(仕事)を集中的に学ぶ。5学期は8週間半(各グループを2週間づつ体験し復習まとめ期間。残り数日は卒業式準備日)とする。
各週の水曜日は有効活用日とする。全体作業(稲刈りや草刈り、開墾等)やRural Technology(農村有用技術)、研修生達が楽しみにしているスポーツ(ラグビーやサッカー、バレーボール)を行う。Rural Technologyでは、ブロック作り、井戸掘り、保健衛生と料理、石鹸・Oil作りを各グループに振り分けた。他の技術も習得させたいが費用がかかるのと、知識がないため、上記技術に留まっている。
卒業式は10月14日と定めた。昨年の終盤、資金が不足し資金繰りが苦しかった反省から、昨年より40日早めた。
今のところ順調に新カリキュラムは動いている。
(記4月12日)
Posted by 中部こすぎ at 22:22│コメントをする・見る(0)
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