2010年04月25日

研修生の帰国スピーチ

先日西尾で研修生の修了式がありました。
代表で、ミャンマーのミン君がスピーチをしました。

以下、彼のスピーチ原稿を紹介します。


ご来賓の皆様、お集まりの皆様、研修生の皆さん、こんにちは。
私は、ミャンマーからまいりましたミンと申します。
本日は、研修生を代表して、皆さまにご挨拶申しあげます。

オイスカの研修で私たちが勉強したことを皆さんに言葉で話すのは
難しいと思いますが、これから頑張って日本語でお話ししたいと思います。

私たちは、2009年2月16日に日本へ来ました。
日本へ来た時は、私たちの国と季節も言葉も違いますから、
いろんな困難がありました。

しかし、研修が始まった時、小杉所長が「皆さん!頑張ってください!
皆さんが一生懸命頑張ったら、
皆さんの国の為にたくさんの日本の技術を勉強する事が出来ます」
と言いました。

そして、今、研修が終わりました。
私たちは、来週、国へ帰ります。
故郷で家族と一緒に幸せになる為に、何をしたらいいか、
今、一生懸命考えています。


私たちが日本へ来た時は、英語はもちろん、
日本語も少しだけしか分かりませんでしたから、
コミュニケーションが難しかったです。

しかし、日本語の先生方は2カ月間、
あ・い・う・え・おから詳しく優しく教えて下さいました。
日本語は、難しかったですが、
先生方は私たちが少しでも日本語を話す事が出来るように、
熱心に教えて下さいました。
日本語の先生方、どうも有り難うございました。


私たちは、オイスカでもちろん農業の勉強をしました。
でも、それだけではありません。
私たちは産業についても勉強しました。
オイスカ中部日本研修センターでは
色々な野菜、お米、果物を作っています。

日本は、発展した国ですから、ほとんど機械を使います。
たとえば、色々な野菜を植えるために、トラクターで耕します。
田植えのときも、トラクターで耕して、
田植えの機械で田植えをします。
稲刈りの時もコンバインで収穫します。

私たちの国では、機械を使いますが、少ないですから、
耕す時、牛や水牛など動物の力を利用します。
田植えと稲刈りの時も人間の手でします。
ですから、機械の使い方について知っている人は少ないです。

私たちの国で勉強する事が出来ない事をオイスカで勉強しました。
オイスカは、私たちの心の中に優しさと美しさ、
誠実さの種を植えてくれました。

私たちは、オイスカ中部日本研修センターで家族や兄弟のように
お互いに尊敬し、協力する事を勉強しました。
そして、日本の文化を学んだり、色んな所へ見学にも行きました。

たとえば、日本の美術館、博物館、サカタ種苗のタネ、
キリンビール工場、トヨタ自動車工場の見学です。
トヨタ自動車工場見学では、1時間でたくさんの車を作っていると聞いて、
本当にびっくりしました。日本の技術は、素晴らしいです。

オイスカは、私たちの中にある、幸せに生きる為の隠れた力について
気づかせてくれました。
オイスカの中野総裁は、「私達は、一つの空の下に一緒に住んでいる家族です」
とおっしゃいました。

だから、私たちは今までよりもっと環境問題について考え、
責任を持つようになりました。
私たちは、オイスカで勉強したすべての事をいかして、
他の人にも伝えていきます。

私たちは、まもなく国へ帰ります。
だから、皆様にさようならを言わなければなりません。
皆さまと一緒に過ごした時間は、私たちの宝物です。
いつまでも、忘れません。 

離れていても私たちは一つの空の下に一緒に住んでいる家族ですから。
心は、いつも一緒にいる事を忘れないでください。

オイスカの先生方、ボランティアで日本語や農業を教えて下さった先生方、
兄弟になった研修生の皆さん、本当に有り難うございました。
以上で、私のスピーチを終わります。どうも、有り難うございました。


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